「木村鮎」御用達 その理由 其の二

インタビュー 米田肇様
HAJIME オーナーシェフ
大阪府大阪市西区江戸堀
ミシュラングルメガイド ★★★三ツ星


 「木村鮎」はミシュラン星付きの料理人が認めた「あゆの店きむら」の最高峰ブランド鮎です。
 「HAJIME」のオーナーシェフ米田肇様の創る料理は世界に高く評価され注目を集めています。高い技術とガストロノミーの深淵に迫ろうとする探究心に培われたそれは、芸術の域にまで昇華され、常にイノベーティブです。
 「木村鮎」をご用命いただいております米田肇様にお話をうかがいました。

 

木村鮎は、天然物に限りなく近いと感じます。

 木村鮎との出会いは2012年のこと。私がオーナーシェフを務める「HAJIME」で、海外のお客さまのために国内の優れた食材を探していた時に出会いました。
 当店で扱うことを決めた理由は、木村鮎が養殖なのに限りなく天然に近いと感じたから。天然鮎の味は環境に左右され、品質が安定しません。一方、一般的な養殖の鮎は脂が非常に多く、「こんな鮎は、川にはいない」という感じです。しかし木村鮎は違いました。引き締まった外見も脂が多過ぎない淡白な味わいも、養殖なのに天然物に限りなく近いと感じています。この鮎が安定的に手に入るのなら、品質の変化が大きい天然鮎よりも、木村鮎を選び続けたいですね。

「水へのこだわり」を高く評価しています。

 鮎などの川魚の養殖で最も大切なのは「水」です。川魚は海の魚と比べて体内に水が浸入しやすく、水の風味が身に残ります。天然物ならその川の風味がしますし、水が臭ければ魚も臭くなります。だから、私の店で川魚を使う際は「どんな水で、どんな環境で育っているか」を重視します。木村鮎は、鈴鹿山系の伏流水を使っていると聞いています。良水を使っていることが、品質の高さにつながっていると思いました。

木村鮎を、HAJIMEでしか食べられない料理に。

 当店で鮎を調理する際は、独特の「香り」を大切にしています。身が水を吸ってしまうと木村鮎の素晴らしい香りが台無しになるので、水は絶対に使いません。また、内臓と身は別々に手を加えてから合わせ、そこにハーブなどを加えることで、鮎本来の味と香りがいっそう引き立つようにしています。
 素材の良さがストレートに味わえる塩焼きは、喩えるなら「スッピン」の味です。当店では木村鮎の良さをさらに引き立てるために、しっかり化粧をして素敵な服を着せるような、HAJIMEでしか食べられない料理に仕上げています。これからも、木村鮎でHAJIMEならではの味を追求し続けたいですね。

 木村鮎の奥深い世界を、ぜひ通販で! 塩焼き、あゆの姿煮など木村鮎を使った商品を豊富に取り揃えています。季節限定品・期間限定品もありますので、お見逃しなく。

子持ちあゆの姿煮

自然の麗姿もそのままに、日持ちよりも美味しさに心を込めてとろ火でじっくりと炊きあげています。 お箸で簡単にほぐれるほど柔らかく、頭から尾まで余すことなく召し上がっていただけます。 ふっくら、やわらか、粋で贅沢な鮎の名品です。

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八幡堀 石畳の小路

村雲御所 瑞龍寺

 豊臣秀吉の甥秀次は天正13年(1585)、18歳で近江43万石の領主となった2代目の関白である。信長亡き後、安土城下の民を近江八幡に移し、楽市楽座の施行、城の防御となる八幡堀を琵琶湖とつなぎ、有力な商人や職人を呼び寄せるなど、自由商業都市として繁栄の基盤を築いていった。
 しかし、わずか5年、秀次は天正18年(1590)尾張国清洲城へ移封となり、文禄4年(1595)「豊臣秀次切腹事件」が起こる。八幡山城は築城から10年で廃城となった。現在、天守跡には「村雲御所 瑞龍寺」が建っている。
 開基は秀吉の実姉、秀次の生母・智(とも)。彼女は高野山で割腹、非業の死を遂げた秀次の菩提を弔うために出家し、瑞龍院日秀尼(にっしゅうに)と称し、文禄5年(1596)、後陽成天皇から京都嵯峨の村雲の寺地と「瑞龍寺」の寺号を賜り寺を創建した。
 江戸時代、瑞龍寺は3代将軍徳川家光公から京都二条城内の殿舎を寄進され荘厳を極めたが、天明8年(1788)の大火により焼失。その後、京都今出川堀川に諸堂宇が再建され、見事に復興を遂げた。昭和36年(1961)秀次の居城跡、八幡山城址に京都より移築、原形に復元され現在に至っている。最近では、寺の歴史に溶け込んだ、mais(マイス)さんの襖絵や木村英輝さんの壁画が話題になっている。

八幡山城址へは八幡山の麓からロープウェーが運行している。ゴンドラから信長の居城があった安土山を望むことができる。

八幡堀

 白壁の土蔵や旧家が立ち並ぶ八幡堀は、映画『るろうに剣心』京都大火編のオープニング直後、剣心が小舟に乗っているシーンをはじめ、ロケ地として知られている。
 あゆの店きむらの八幡堀店は、和雑貨やアクセサリーを販売するアトリエや近江牛専門店など5店舗が入る複合施設「八幡堀石畳の小路」の一画にある。
 2024年は豊臣秀次の430回忌にあたる。歴史遠望の散策にお出かけの際にはぜひ「石畳の小路」にお立寄りください。

八幡堀

八幡堀 石畳の小路 入り口



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